オペレッタ『天国と地獄(地獄のオルフェ)』

 『天国と地獄(地獄のオルフェ)』(Orphee aux Enfers)は、
 フランスの作曲家、ジャック・オッフェンバックの代表作。
 日本では、序曲の一部が運動会などでおなじみになっています。


 愛する妻ユリディスを亡くしたオルフェは、妻を取り戻すため冥界へ―――

 というのが元になったギリシャ神話なのですが、
 この作品はそのパロディ、ちょっと様子が違います。

 オルフェも、妻ユリディスもお互いに愛想を尽かし、浮気の毎日。

 そんな中オルフェは、妻の愛人であるアリステが毒蛇に噛まれるよう、罠を仕掛けます。
 でもその罠にかかってしまったのはユリディス。
 ユリディスは毒蛇に噛まれて死んでしまいます。
 ところが愛人アリステは、実は地獄の王プリュトンで――?!

 一方オルフェはというと妻が亡くなって喜んでいたのですが、
 妻を取り戻すべきという世論の主張でしぶしぶ天国へお願いに行くことに――

 現世を超えて天国と地獄へ、神々を巻き込んで物語が動き出す…!


 ご覧になる際には、元になった神話か、
 グルッグのオペラ『オルフェオとエウリディーチェ』を観てからだと
 より一層楽しめるかもしれません★

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